うつ病でつらい思いをされている中、この記事を開いてくださってありがとうございます。
今、この記事を読んでいるということは、部屋を片付けられないことに不自由さや焦燥感、もしかすると負い目などマイナスな感情を抱いているかも知れません。
うつ病になるとお部屋を片付ける意欲が失くなる、とよく言われますよね。
だから、あなたがお部屋を片付けられないのは無理もありません。
部屋を片付けられないことで自己嫌悪に陥る必要はまったくないんです。
だって、うつ病が治れば自然と部屋は片付きますからね。
うつ病が原因で片付けられないのだから、うつ病が治ることで絶対にお部屋はキレイになります。
そう信じていてください。
しかし、うつ病が治るまで散らかったお部屋で過ごすのは嫌ですよね。
お部屋が散らかっていると気分が下がります。
『部屋を片付けないと…』という強迫観念に襲われることもあるのではないでしょうか?
そこで今回は、お部屋をキレイに片付けるための助言をさせて頂こうと思っています。
いくつか助言させて頂きますが、すべてを理解する必要も受け入れる必要もありません。
あなたが直感で「いいな」と思った助言だけを受け入れてもらえれば嬉しいです。
うつ病で部屋を片付けられないときは手助けを求める
うつ病のときに自分でお部屋を片付けられないのは仕方がありません。
布団から出ることがしんどく、食事もまともに食べられない。
外に出るのも怖くて、トイレに行くときだけ立ち上がるという生活の中で、片付けという行為はかなり困難なはずです。
そこで頼りになるのは家族や友達、恋人などあなたを理解してくれる人、うつ病に理解のある人です。
あなたの近くに頼れる人がいるなら、とことん頼ってください。サポートしてもらってください。
もしかすると、あなたは他人を頼ることに申し訳無さを感じるかも知れません。
「私はその人に何もしてあげられない」「何も恩返しできない無力な存在だ」とあなた自身を否定的に捉えるかも知れません。
しかし、今は全力で甘えるべきときです。
あなたのうつ病が治って余裕ができたときに何かしらお礼をすればいいんです。
今は感謝の気持ちだけ伝えて、お部屋を片付ける作業はすべて任せてみてください。
気持ちが向くままに片付けられそうなときは一緒に手を動かしてみる
あなたを理解してくれる人がお部屋を片付けているとき、もし気持ちが向いたら一緒に片付けをしてみてください。
ただし、決して無理をせず本当に気持ちが向いたときにだけです。
義務感を感じて一緒に手伝うのではなく、自然と体が起き上がるような感覚があれば一緒に片付けてみましょう。
しかし、長時間体を動かすのもしんどいはずです。
絶対に無理をせず休憩を取りながら、ときにはお喋りをしながらのんびりと片付けてみてください。
うつ病のときは出しっぱなし食べっぱなしで片付けられなくてもOK
うつ病のときはお部屋の中でも行動範囲が限られてきます。
布団とトイレを行ったり来たりする、という人も多いでしょう。
そのような生活のなかで脱いだ服を洗濯して収納したり、食べもののゴミを片付けるのは非常に困難だと思います。
だから、脱ぎっぱなしの服も机の上に置いたままの弁当のゴミも食器も無理して片付けようとしなくて構いません。
誰か頼れる人がいるならその人に片付けてもらいましょう。
もし、頼れる人が近くにいないなら、もう少し元気になったときにちょっとずつ片付けてみてください。
うつ病が少し良くなってきたら部屋の片付けよりもお風呂へ
うつ病と向き合ってお薬もしっかりと飲み続けていれば、次第に行動する意欲が戻ってきます。
すぐにお部屋を片付けようという意欲が湧いてくる方もいるかも知れませんが、片付けがしんどく感じるようであればお風呂で体を洗ってスッキリしましょう。
うつ病のときはお風呂に入る気も起こらないですよね。
もしかすると、自分のニオイや体の痒みが気になっていたかも知れません。
そこで、一度シャワーを浴びて体をキレイにすればスッキリ爽やかな気分になりますよ。
シャワーを浴びて気分がラクになれば、お部屋を片付ける意欲も戻ってきやすくなります。
お部屋の片付けは簡単にできるものからスタートする
必ずしも散らかったお部屋の片付けからスタートする必要はありません。
お洗濯、食器洗いからスタートしたり、窓を開けて新鮮な空気を吸うのもいいと思います。
もし、お洗濯や食器洗いが苦手であれば、手近にあるゴミを袋に捨てることから始めてみてください。
そして、片付けをスタートすると一気に集中できる方もいれば、時間を分けて徐々に片付ける方が得意な方もいます。
あなたがお部屋を片付けるときにどっちのタイプに当てはまるのかイメージしてみてください。
あなたがどちらのタイプだったとしても、最終的には必ずお部屋をキレイに片付けられるようになります。
片付けを一気に進められない、片付けを継続できない、などと否定的にならないようにしてくださいね。
お部屋を占めている割合が大きいモノを片付ける
お部屋のゴミを片付けることができれば、以前よりもだいぶお部屋がスッキリすると思います。
お部屋の見た目はもちろん、ニオイも無臭に近づいてきて清々しい雰囲気が漂い始めるでしょう。
次にお部屋の中を見渡してみてください。
どのようなモノがあなたのお部屋の大部分を占めているでしょうか?
衣類、仕事関係の書類、食器、小物類…
このようなモノの中からお部屋を占める割合が大きなモノから片付けていきましょう。
もちろん、すべて1日の中で終わらせる必要はありません。
まだ完全にうつ病が治っていないときは、決して無理をせずできる範囲で片付けを進めてみてください。
しっかりと休みを取りながら、休息を主体として少しだけ片付け作業をするという感覚です。
そして、日にちが経ったり体調が優れない日があると、再びお部屋が散らかることもあります。
でも、そこで自己嫌悪に陥ったりしないようにしましょう。
お部屋が一番散らかっていたときに比べると、お部屋はとても片付いてきているはずです。
ゆっくりゴールを目指しながら歩いていけばいつかはゴールにたどり着くように、少しずつお部屋を片付けることで必ずお部屋をキレイにすることができます。
ときには途中で立ち止まったり後ずさりすることがあるかも知れませんが、それでも大丈夫だという軽い気持ちでいてください。
まとめ
うつ病を治すには3ヶ月〜1年以上かかることがあります。
だから、今すぐお部屋を片付けられなくても気にする必要はありません。
うつ病になってすぐの時や体調が優れないときは、目の前のことしか考えられず部屋を片付けられない自分に負い目を感じることがあるかも知れません。
しかし、余裕があるときには少し先に目を移して、1ヶ月、2ヶ月先の自分を想像してみましょう。
きっと、うつ病が改善してきた頃のあなたは、お部屋をきちんと片付けられているはずです。
心配しなくても未来のあなたがちゃんと片付けてくれます。