本記事では実家がゴミ屋敷化していて帰りたくないと考えている方に、最善の解決策や片付けのポイントを紹介しています。
親子の関係を良好に保ちながら、実家をきれいに片付けるにはどうすれば良いのか、親とどのような話し合いが必要なのかについても触れています。
実家がゴミ屋敷化していて帰りたくないけれど、どうにかして問題解決したいという人もぜひ参考にしてください。
実家がゴミ屋敷化する大きな要因3つ
実家がゴミ屋敷化してしまい、帰省をためらうというケースは非常に多いです。
単純に不衛生で気になるという人もいれば、家のことで親と揉めてしまったりギクシャクしてしまったりするのがストレスだという人も少なくありません。
実家がゴミ屋敷化してしまうのにはさまざまな原因や要因があります。
そこで実家がゴミ屋敷になりやすい大きな要因を3つ紹介しましょう。
大きなライフイベントの発生による要因
自身や家族の病気や怪我、離婚や失業などライフイベントの発生や大きな変化により、生活環境が変わってしまうことがあります。
こうした大きなライフイベントの発生に伴い、精神的・身体的な負担が増え、掃除や整理整頓が以前のようにできなくなってしまう場合もあるのです。
忙しい、時間が足りなくなったなどによる要因
ライフスタイルの変化によって物理的な時間が不足し、家事にかける時間が足りなくなってしまうことや、後回しになるケースもあります。
限られた時間で効率よく片付けることができれば良いのですが、年齢的にそれが難しく感じてしまう場合もあるでしょう。
後でやろうと避けておいたものがそのままになってしまうことや、処分の仕方などの判断がつかなくなり、結果としてゴミや不用品が溜まってしまうことがあるのです。
「寂しい」「悲しい」「不安を感じる」など情緒的な要因
過去や現在の気持ちや情緒が要因で、物を捨てられなくなってしまうケースもあります。
大切な物や人を失った時などに感じる寂しさや悲しさ、喪失感などから、物を手放すことに漠然とした不安を抱く場合もあるのです。
そうしているうちに気軽に物を捨てることができず溜め込みやすくなり、結果、部屋がゴミや不用品で埋まってしまうというわけです。
そのほかにも金銭的な不安から、食品類や生活必需品を捨てることを躊躇したり勿体無いと感じてしまうこともあります。
単に物を溜め込むだけでなく、十分すぎるほどストックしすぎてしまうのもこれにあたります。
実家のゴミ屋敷問題を放置することの問題点
ゴミ屋敷状態の実家をそのままにしておくと、さまざまな問題が起こってしまう場合があります。帰りたくないからと長く疎遠にしていると、思わぬトラブルへと繋がってしまうこともあるのです。
両親の健康に悪影響
ゴミ屋敷は非常に不衛生な環境です。賞味期限切れの食品を口にしてしまったりするだけでなく、害虫やホコリ由来のハウスダストなどによる健康被害もあります。
また不用品が多い部屋では、室内での移動時に転倒などのリスクもあり危険です。
積み重なったゴミに足を取られて転んでしまい、家具に頭をぶつけてしまったり、骨折してしまったりすることもあるかもしれないのです。
火災の原因になる
ゴミ屋敷化した家では、火災のリスクが非常に高いです。
散らかった家ではタコ足配線やホコリ、断線などに気が付きにくくなりがちです。またストーブのそばに物があることにより、引火などのリスクも高くなってしまいます。
紙や布類など燃えやすい物が多ければ、あっというまに燃え広がります。足場が悪い家では最悪逃げ遅れてしまう危険もあるのです。
親子の関係性が悪くなる
ゴミ屋敷状態のままでは、子は家に帰りたくないと感じてしまうのも仕方がありません。小さな子を連れて帰省となると、ますます帰省は難しくなるでしょう。
親子それぞれの思いや思い通りにならないことが元で、顔を合わせるたびに言い争いとなり、親子の関係がぎくしゃくしてしまいます。
また親としても子が家に来れば、毎回何かしら家のことで咎められると感じてしまい、萎縮したり過剰に反応したりしてしまうこともあるのです。
ご近所に迷惑をかけてしまう場合がある
家の中のゴミなどが原因で、悪臭や害虫が発生し、近隣に迷惑をかけてしまうこともあります。
マンションや団地などの場合、匂いや虫が原因でトラブルへと発展するケースも珍しくはありません。
当然ご近所付き合いにも影響がでますし、よくない噂が広まれば、地域でも段々と暮らしにくくなってしまうといった問題につながることもあるのです。
ゴミ屋敷化した実家の問題解決が難しい理由は？
ゴミ屋敷を片付けて、きれいで住み良い家を取り戻すことはとても大切なことです。しかし「実家のゴミ屋敷」にはさまざまな問題が隠れており、簡単には問題解決できない理由があります。
- 両親に家を片付けてもらうことは難しいケースが多い
- 勝手に片付けることで反発を招いてしまう
- 物を減らす・手放すことを拒まれてしまうことがある
- 親子関係がこじれて聞く耳を持ってもらえなくなる場合がある
- 片付けても次に来る時にはまたゴミ屋敷になっていることも
片付けられない両親の代わりに子が片付けようとしても、素直に受け入れられない親が多いというケースが非常に多いです。
強引に片付けてしまえば、親子関係に大きな亀裂が入ってしまうこともあるのです。
ゴミ屋敷の実家を片付けるための親の説得方法
実家を片付けてゴミ屋敷状態から脱するためには、片付けることに対する親の理解や納得が必要不可欠です。
しかし説得しようとしてもなかなかうまくいかず、思うように話し合いが進まないことも多いです。
どうすれば実家に帰れる状態にできるのか、親と話し合うべきポイントや姿勢、考え方について解説します。
まずは問題の認識と理解ができるよう丁寧に話し合う
実家がゴミ屋敷化してしまった背景を理解することは、問題解決への第一歩です。
これまでの出来事や状況などを振り返り、なぜこのような状態になってしまったのかを親と一緒に考えることが大切です。
子どもの目線で、帰省の際の葛藤や気持ちを伝えることも大切です。
親を否定するような言い方や、頭ごなしに説得しようとするような言動は控えるべきです。
親の立場や気持ちを尊重し、なぜ実家がゴミ屋敷になってしまったのかを理解することがとても大切なのです。
片付けることのメリットとデメリットを共有
家を片付けなければいけないと思うと、どうしてもプレッシャーに感じてしまいます。
「片付けなければいけない」というデメリットを基準にして話し合いをするのではなく、片付けるとどのようなメリットがあるのかを一緒に考えるのがポイント。
もちろんメリットばかりでなくデメリット（問題点）にもしっかりを目を向け、片付けに対する納得感を得ることが大切です。
あわせて最終的な目標などを決めると、より前向きに取り組めるようにもなります。
親に主導権を持たせつつ、一緒に片付け作業に取り組む
子が主導権を持って片付けてしまうと、「勝手に捨てられた」「自分の気持ちを蔑ろにされてしまった」と感じてしまいがちです。
片付け作業は子と親が一緒に協力しながら行うことがポイントとなります。
特に物を手放す判断をするときは、親自身が決めることが大切です。
思い入れのある物や過去の思い出に対するものなどは、無理に手放さなくても良いなど、気持ちによりそいつつ、冷静に少しでも物が減らせるよう進めていきましょう。
ゴミ屋敷となった実家を片付ける方法
親と気持ちがそろったら、いよいよゴミ屋敷の片付けへ、具体的な作業をすすめていきます。具体的な片付け方法について触れていきます。
まずは小さなエリアから手をつけていく
ゴミ屋敷状態の室内を一気に片付けることは困難です。
まずは「キッチン」や「リビング」など、限られたエリアから片付けていくとよいでしょう。
部屋を片付ける際もスペースを区切って片付けることで、大きな作業を段階的に進めやすくなります。
引き出しなどのものは一度全て出し切ってから、必要な物だけを戻す。賞味期限の切れたものや壊れているものなどは処分、などルールを共有して作業を行うことが大切です。
処分に迷う物があるときは、一時保管箱などを用意してとりあえずそこにいれるなどの措置をとると、親御さんも安心しながら片付けを進められるはずです。
大きなものの処分やゴミの処分は不用品回収業者へ
ゴミ屋敷の片付けで負担となるのが、大きな家具の処分やまとめたゴミの処分です。
そんなとき活躍してくれるのが、不用品回収業者です。
不用品回収業者であれば、より分けた不用品やゴミなどを一度にまとめて処分してもらうことが可能です。
重くて運べないものの移動や運び出しなども任せられるので、不用品の処分を後回しにせず、着実に実家の片付けを進めていけるでしょう。
実家のゴミ屋敷清掃に対応してくれる不用品回収業者も！
また不用品回収業者の中には、片付けやゴミ屋敷の片付け、整理収納を得意とする業者もあります。
不用品回収業者は専門知識と経験を持ち、迅速に不要な物品を整理してくれるため、片付けの人手が足りないという時にも頼りになる存在です。
ゴミ屋敷片付けのプロに相談すれば、親子の関係や事情などにも配慮し、寄り添った丁寧な対応もしてもらえます。
適切な業者選びを行いプロの手を借りることで、効率的な片付け作業を進めることができるのでおすすめです。
実家のゴミ屋敷片付けなら不用品回収業者に相談！
実家のゴミ屋敷問題を解決し、きれいで快適な空間を取り戻すためには、親子とのコミュニケーションや冷静な話し合いがとても大切です。
話し合いの結果、片付けることのメリットや目標が決まれば、あとは作業を進めていくだけです。
時間や人手が足りないときは、不用品回収業者を頼るのもおすすめです。
不用品回収受付センターでは、実家のゴミ屋敷清掃を得意とするゴミ屋敷片付け業者や不用品回収業者を多数紹介しています。
業者選びにお悩みの際は、ぜひランキングなどを参考にしてみてください。
