本記事では断捨離のやり方や具体的な片付け方について解説しています。 片付けの途中で挫折しないためのポイントや、断捨離後にリバウンドをせずきれいな状態を保つためのコツとポイントについても紹介しています。 断捨離を決意しているかたや、何から始めていいかわからないかたはぜひ参考にしてください。

断捨離とは?

断捨離とはとにかく物を捨てることだと思われがちですが、実際は少々意味合いが違います。 「断捨離」は本来、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という修行が由来となる言葉で、それぞれの修行には以下のような意味が込められています。

  • 断:断行(だんぎょう):不要なものを取り入れず断つこと。
  • 捨:捨行(しゃぎょう):不要な物を捨てること。
  • 離:離行(りぎょう):ものへの執着から離れること。

このヨガの修行になぞらい、物への執着を捨て必要なものだけを選びぬいた、シンプルな生活を目指すことを「断捨離」と呼ぶようになったのです。 断捨離は、自分にとって必要なものだけを残して快適な暮らしを得ることをいいます。 物を減らすことや片付けること事態をゴールとしてしまうと、断捨離の本来の目的とは逸れてしまうので注意しましょう。

断捨離の効果とメリット

断捨離の効果とメリット なぜ多くの人が断捨離を行うのでしょうか。それは断捨離に様々な効果やメリットがあるためです。

時間の短縮につながる

断捨離を行うと、さまざまな面で時間短縮ができます。収納場所が決まっているため、ものをしまうのに迷うことが無くなり、なくしものや探し物にかかっていた時間などもなくなります。 また洋服やアクセサリーも悩まず選べるようになるため、日々のファッション選びにかかる時間も短縮できるのです。 余計な物がなくすっきりしたお部屋なら、お掃除にかかる時間もあっというまです。汚れも溜めにくくなるので、日々のお掃除も短時間で済むようになります。

節約につながる

断捨離に成功すると、以降余計なものを買う習慣がなくなります。 欲しいものを購入する際も慎重になりやすく、しっかりと吟味したうえで購入するようになるのです。 物の管理もしやすくなるため、同じものを重複して購入してしまうといった失敗もなくなるでしょう。 結果として無駄遣いや買い物の失敗が減り、節約につながるのです。

気持ちにゆとりが持てるようになる

断捨離に成功した多くのかたが実感しているのが、気持ちの変化です。 物があふれてごちゃついて見える部屋で過ごすと、どうしてもイライラしてしまいストレスに感じていたという人は少なくありません。 スッキリと片付いたお部屋で過ごすことにより、気持ちが穏やかになり余裕が生まれたという人も多いのです。 散らかった部屋やいらないものに囲まれていると、片付けなければという焦りや片付けられないことに対する罪悪感や劣等感などを感じてしまいがち。 断捨離を成功させることによってそうした気持ちが無くなり、開放的ですがすがしい気持ちを得ることもできるのです。

断捨離のやり方は?具体的な片付け方の手順

断捨離のやり方は?具体的な片付け方の手順 それでは具体的に断捨離のやり方や片付けの手順を紹介していきましょう。 ザックリとした全体の手順は以下のとおりです。

  1. 断捨離を行う場所(エリア)を決める
  2. 収納されているものを一度すべて出し切る
  3. 残すものの量や数を決める
  4. 必要・不要・保留の3つに分類する
  5. 迷うものや思い出のあるものは最後に判断

1.断捨離を行う場所(エリア)を決める

まずは部屋の中で断捨離をはじめる場所を選択します。 断捨離を行う際は、家じゅう一気に進めるのではなく、スポットに分けて順に作業を進めていくのがポイント。 クローゼット、デスク回り、キッチン、洗面所、玄関…など、あらかじめ範囲を決めてその範囲内で片付けや整理を進めていくことが大切です。 頻繁に利用するエリアや日常的に目見つきやすい場所から作業を始めると、作業も進めやすくモチベーション維持にもつながります。 逆に片づける自信や時間がないという人は、身の回りの小さなエリア(財布の中やバッグの中身、机の引き出しなど)から断捨離を始めるのもおすすめです。

2.収納されているものを一度すべて出し切る

片付けを行うエリアや収納場所にあるものを、一旦すべて出しきります。 出したものを別のスペースや別の部屋などに移動させて作業をすると、より断捨離が行いやすくなります。 タンスやクローゼット、引き出しなどはすべて空っぽの状態にしてしまうことが大切です。 この時点で「必要なもの」とわかっているものも、まずはすべて出してしまいましょう。

3.残すものの量や数を決める

すべて物を出し切ったら、必要なものの量や残しておくべきものの数などを決めます。 決め方はさまざまですので、以下の方法などを参考にしてください。

  • 通勤や通学に必要な洋服の数(着回しも想定して決める)
  • 収納場所に余裕をもって収納できるだけの量
  • 生活している家族の人数に応じて(食器など)
  • 住んでいる家や部屋の間取り、広さに合わせて

日々のライフスタイルや環境、収納場所などに応じて、手元に残すものの量や数を決めることが大切です。 今あるものを基準にするのではなく、どれくらいのものがあれば快適に暮らせるのかを基準に考えることがポイントとなります。

4.必要・不要・保留の3つに分類する

収納場所から出したものを並べて広げ、それぞれ「必要」「不要」「保留」のいずれかに分類していきます。 空いているスペースを活用してもいいですし、専用の箱などを用意して分別していってもOKです。 あまり深く悩まず、とにかく手を動かすことが断捨離をスムーズに進めるコツです。 「少しでも迷った場合は「保留」に分類する」ルールにすると、よりスムーズに作業を進められます。 先ほど決めた必要な数よりも残しておきたいものの量が増えてしまったときは、無理に処分せずに優先度をつけて仕訳けておく方法もあります。 その場では処分ができなくとも、後日保留したアイテムも含めて検討し、再度選別すればOKです。

5.迷うものや思い出のあるものは無理に捨てなくてもOK

断捨離を行っている途中、どうしても思い入れのあるものや思い出が詰まっているものの処分に悩んでしまうことがあります。 このようなアイテムも専用の箱などを用意し、個別に保管しておく方法で構いません。 断捨離だからといっても、思い出が詰まっているものを無理に捨てる必要はないのです。 ただし普段使いのものと一緒にしておくとどうしてもかさばってしまうこともあるので、できれば思い出ボックスなどを作り、個別に保管しておくのがおすすめです。 いずれ気持ちに整理がついたときに処分を検討するのでもよいですし、ちょっとしたときに箱から出して見返し、懐かしい気持ちを振り返るのでもOKです。

断捨離を成功させるコツとポイント

断捨離を成功させるコツとポイント 断捨離は気負ってすすめると、途中で挫折してしまうこともあります。挫折せず断捨離を成功させるためのコツや、片付け時のポイントについてお話します。

断捨離を成功させた後の暮らしをイメージ

断捨離作業中、くじけそうになった時の糧となるよう、断捨離後の生活をしっかりとイメージしておくことが大切です。 きれいになった部屋でどんな生活がしたいのか、どのような気持ちで毎日を過ごしたいのかなど、こうなったらいいなと思うことで構いません。 片付けを始めると、ついものを減らすことばかりに気持ちが向きがちです。 そうなると、片付けること自体が目的となってしまい、途端にプレッシャーに感じたり作業がしんどく感じてしまったりするようになってしまいます。 目的を明確にするためにも、断捨離完了後自分がどのような暮らしを送りたいのか、しっかりとイメージしておくことが大切なのです。

いっぺんに片付けようとしないこと

断捨離はジャンルやエリアごとに、少しずつ作業を進めていくことが成功の秘訣です。 部屋全体や家全体を基準にして一度に片付けようとすると、作業が大変になるだけでなく片づけること自体がしんどく感じられるようになってしまいます。 プレッシャーばかりが強くなり、自分には断捨離は向いていないのだと挫折してしまうこともあります。 最終的には部屋や家のすべてを片付けたいという目標があるかもしれませんが、まずは無理のない範囲からスタートし、達成感を得ることから始めるのがおすすめです。

捨てる時は大きなものから捨てていく

あらかじめ処分することが決まっている場合は、大きなものから処分していくのもおすすめの方法です。 大きなものを処分すれば、その分空きスペースが増えるからというのがその理由。 見た目にもスッキリしますし、一気に片付いたような錯覚も起こるため、断捨離のモチベーションも高まります。 また大きな家具や家電などは、処分や移動をすること自体が負担となり、ストレスにも直結しやすいアイテムです。 面倒に感じてしまうことを先に片付けてしまうことで気持ちも軽くなり、のちの断捨離作業がはかどるといった効果も期待できます。

なにかを買うときはじっくりと考えてから

断捨離に伴い、新たな収納やアイテムがどうしても必要となる場面もあるかもしれません。 また断捨離が進むにつれ、新たなお掃除グッズが欲しくなってしまうケースもあります。 しかし断捨離でものを減らすはずだったのに、逆にものが増えてしまうようでは本末転倒。 このようなときは一旦買うのを保留し、じっくりと検討することが大切です。 なお、断捨離が成功したあとは、逆にものを買うのことに対して罪悪感を覚えるケースもあります。 断捨離をしたからといっても、それ以降ものを一切買ってはいけないということは決してありません。 購入する際は古くなったものを処分するなど、ものが増えすぎないような工夫や自分ルールを決める方法などもおすすめです。

断捨離のサポートは不用品回収業者に依頼してみよう

断捨離の際には不用品など処分が必要なものが多数でてきます。 大きなものや処分品がたくさんあると手間や負担もかなり多くなってしまうでしょう。 フリマアプリなどで地道に売却をして地道に処分するのもありですが、大変なときは一度にまとめて処分するのもおすすめです。 不用品回収業者に相談すれば、短時間で不用品も片付き、断捨離作業もスピードアップ! 不用品買取に対応している業者なら、よりおとくに不用品の処分も可能です。 粗大ゴミとして処分するのが面倒なときや、処分方法に悩むとき、一気に片付けたいときなどは不用品回収業者に相談してみてください。