うずたかく積み上げられたモノの山に立ち向かい、足の踏み場もない屋内をかき分けながら、プロの清掃業者や回収業者が、ゴミ屋敷を片付けている光景がテレビに流されることがあります。

こうした放送に取り上げられるなど、社会問題として認知が高まっているゴミ屋敷ですが、堆積したゴミが腐敗したり、膨大なゴミが敷地の境界を越えたり、近隣住民が大切にしている景観を損なうなど、様々な問題がありつつも放置されたままになるケースが少なくありません。

最近では、親御さんの遺品整理やご自身の生前整理の中で、ゴミ屋敷の片付けを検討される方が増えてきています。

そこにはいろいろな思いがあるはずです。
しかし、片づけの作業量を考えると、個人的に実施するにはなかなか腰が重いことです。

もし、ゴミ屋敷の片付けや清掃を業者に依頼した場合には、3万円程度から、まるごと一軒で 20万円程度の費用が掛かります。

どうでしょうか。
トラック何台にもなるゴミの処分費や清掃料金を考えると、想像していたよりは安いと思われた方も多いと思います。

しかもたった一日ですべての片付けが完了します。

しかし、様々な業者があるため、ゴミ屋敷の片付けを希望されるすべての方は、トラブルもなく正当な料金にて依頼するために、しっかりと業者を選ぶ必要があります。

ゴミ屋敷の清掃費用節約のための3つのポイント

ゴミ屋敷を片付ける前の確認チャート

 

自分の目線で選択する
「いる」or「いらない」

 

第三者の視点で見てもらう
売れるか?

 

売れそうな場合は
現金化する

 

売れそうにないならば
処分する

不用品の「いる」・「いらない」を主観で分ける

大きな段ボールを2つ用意し、片方には「いるもの」を、もう片方には「いらないもの」を入れていきます。

このようにして、自分の主観によって5秒以内にどちらかに振り分けていくことがポイントです。

あまり長い時間をかけるとそれにまつわる思い出が去来し、判断を鈍らせてしまいます。

部屋数の多い家庭であれば、段ボールではなく部屋ごとに必要なものと不必要なものを整理していきましょう。

これはあくまでも自分の気持ちによる選択ですから、まだまだしっかりと振るいにかける必要があります。

そこでもっと客観性を持たせるために、第三者の視点が必要となってきます。

第三者に「これは要る物か」意見を求める

家族以外のできるだけ仲の良い友達に声をかけて、断捨離に協力してもらうことが重要です。

あなたが振り分けたものを今度は、「買いたい」か「買いたくない」かの視点で選別してもらいます。

消費者目線での選択となりますから、より厳しい振り分けが行われていくことになっていきます。

こうすることによって客観的な意見を取り入れることができ、自分の気持ちに区切りをつけやすくなります。

「買いたい」ものに分類された品物については、現金化する方向で考えておきましょう。

売れるものは現金化する!

客観的な視点で選択してもらった商品ですから、まだまだ市場価値は少なからず残っています。

お金を払って引き取ってもらう前に、少しでも現金に変えてしまいましょう。

大きな買い物をする足しにすることで、これまでの思い出が別の形で生きてきます。

リサイクルショップを利用する

今や店頭に足を運ばなくてもお家にいながら無料で買い取りサービスが受けられる時代です。

ネットで検索をかければ、該当する店舗がズラリと表示されます。

インターネットで簡単に申し込みできて、忙しい人にこそおすすめのサービス!

店舗によって多少の違いはあると思いますが、以下の流れで買い取りが始まります。

買い取ってもらいたいものを段ボールなどでリサイクルショップに着払いで送り届けます。

後日、査定額が指定の口座に振り込まれるという仕組みです。

ネットオークションを活用する

「ヤフーオークション」、「楽天オークション」、「メルカリ」などいろんなネットオークションが存在します。

ここでは「メルカリ」を例に挙げて説明していきます。

メルカリのアプリは無料で利用できますが、商品が売れた時に1割が手数料として引かれます。

また、送料込みで出品した方が売れやすいため、あらかじめ送料も負担すると考えておきましょう。

売上額が1万円に満たない場合は、現金化する際に振り込み手数料として210円が発生します。

フリーマーケットに出品する

大きなイベントがある際には、フリーマーケットが開かれることも多く見られます。

出店料が発生することがほとんどですが、お客さんとの対話を通じた販売をすることが可能です。

ネット販売とは異なり、人と人とのコミュニケーションが介在しますから思いを伝えることができます。

値切りの交渉に応じたり、商品に関する思い出を話したり、などしながら気持ちを整理することにもつながります。

現金化しない・できなかった場合は?

処分にかかる費用はいくら?

不用品の処分にかかる費用はいくら?

大きく分けて3つ、処分費用、リサイクル料金、そして運搬費用がかかります。

処分費用は、処分したいものそれぞれについて発生しますので、数が多ければそれなりの金額になります。

ただし地方自治体によっては、運搬費用はかからないこともありますので、お問い合わせください。

地方自治体と業者の処分費用相場の目安

品目 東京都の場合 回収業者(税別)
エアコン 約1,000円~9,000円 約3,000円~6,000円
テレビ 約2,000円~3,000円 約3,000円~8,000円
冷蔵庫 約1,000円~6,000円 約4,000円~10,000円
洗濯機 約2,500円 約4,000円~6,000円
ベッド 約1,000円~2,000円 約4,000円~5,000円
ソファ 約2,000円 約3,000円~7,000円

粗大ごみ回収サービスを利用することをおすすめします。

東京23区内では一部の区を除いて、ほとんどが有料でのサービスとなっています。

中央区では、不必要なものを必要な人に譲り渡す「不用品交換システム」が存在します。

あらかじめ受付センターに連絡をした上で、有料粗大ごみ処理券を買い求め粗大ごみに貼る必要があります。

都道府県や市町村によって違いはあると思いますので、お住まいの地域の自治体のサービスを調べてみましょう。

民間の業者に依頼する

一般廃棄物処理業許可や市区町村の委託を受けた業者に依頼するようにしましょう。

ただし、上の表を見てもらえれば明らかですが、地方自治体の方がはるかに格安な料金で済みます。

安心して任せられる業者を選びたい場合は、お近くの家電屋さんと取引のあるところを紹介してもらいましょう。

若い世代であれば、専門の比較サイトを使ってご自身の利用目的に沿った業者を選びましょう。

処分する際の2つの注意点

家電リサイクル法とかかる費用

エアコン、テレビ(種類を問わず)、冷蔵(凍)庫、洗濯機・衣類乾燥機については、リサイクル料金が発生します。

これは、使える部分や材料を再利用し、廃棄物を減らすとともに、資源を有効に活用してくために制定された法律です。

メーカーによって違いますが、下記にリサイクル料金のおおよその目安を示します。

リサイクル料金以外にも、運搬料が発生しますが、業者によって異なりますのでお確かめください。

品目 リサイクル料
エアコン 約1,400円~
テレビ 15型以下:約1,800円~
16型以上:約3,000円~
冷蔵(凍)庫 170L以下:約4,000円~
171L以上:約5,000円~
洗濯機・衣類乾燥機  約2,500円~

悪質な業者に見られる特徴

若い世代であれば情報量が豊富ですから、あまり心配することはないかもしれません。

しかし、高齢者の単身世帯であれば、悪質業者に目をつけられてしまったら大変です。

そんな場合に、備えて注意すべき特徴を2つ紹介します。

無料で回収している!

これは100%と断言することはできませんが、軽トラックで無料の廃品回収を行っている業者は注意が必要です。

宣伝文句は「無料」と声高に叫びながらも、いろんな名目で料金を上乗せしていく業者が存在します。

例えば、冷蔵庫を室内から玄関先まで移動したという事実などをもって行われます。

一般家庭の廃棄物を回収する際は、専門の許可や市区町村の委託が必要だということも覚えておきましょう。

見積書がズサン(細かくない)!

依頼した際に出してもらった見積書がいい加減だったり、低かったりした場合は注意が必要です。

特に、「〇〇一式」という文言を多く使っている場合は、最終的な請求額が大幅に異なる可能性が高くなります。

こういう業者との取引契約は結ばないように注意しましょう。

まとめ

いらないものを処分する前に、3つの前提条件をまず済ませるようにしましょう。

その上で、最終的に行政に頼むか、業者に頼むかは、サービスの内容を踏まえて決めてください。

品物によってはリサイクル料が発生するものがありますので、注意しておきましょう。

不用品回収受付センターで紹介している優良回収サービスは、一定の基準に合格した事業者のみ扱っておりますので安心してご利用いただけます。