便利屋では家の掃除や引越し、犬の散歩や害虫駆除までなんでも引き受けてくれるうえに、不用品の片付けや回収まで行っているところもあります。
しかしこうした便利屋による不用品回収や片付けは、不用品回収を専門とする業者と比べてどのような違いやメリット・デメリットがあるのでしょうか。
本記事では便利屋による粗大ゴミ回収や片付けサービスの内容や、メリットデメリット、専門業者(不用品回収業者)との違いについて解説します。
ゴミの処分や片付けをどこに依頼すべきか迷っている方は、必見の情報です。
便利屋にゴミ回収や片付けを頼むメリット
引越しなどゴミ回収や片付け以外に依頼する用事がある場合
冒頭で触れたように、便利屋はゴミ回収以外にも様々なサービスを代行してくれるのが良いところ。ゴミ回収とセットで引越しや庭仕事を依頼するなど、ゴミ回収業者ではできない仕事を依頼したい方にはおすすめです。
業者によっては依頼主が作業中にいなくてもよい場合があるので、時間を有効活用したい方にも向いているでしょう。
長期的に何でも依頼できるサービスを探している場合
高齢者や単身者など、定期的にゴミ回収以外で誰かの手を借りる必要があり、信頼関係を作っておきたい方にもおすすめです。掃除や家事代行、犬の散歩などを依頼する場合は、顔見知りの便利屋にお願いした方が安心できることもあるでしょう。
便利屋にゴミ回収や片付けを頼むデメリット
専門業者ではないので余計な料金や時間が発生する可能性がある
便利屋は何でも代行・作業をしてくれる反面、あくまでも専門業者ではありません。顔なじみで技術や人柄が信頼できる場合は別ですが、基本的に専門業者の仕事よりも質が劣ります。
ゴミ回収や片付けの場合、専門業者よりも時間がかかったり、余計な作業で料金がかかったりする場合が多くあるので注意が必要です。また専門業者は事前に細かく見積もりを出してくれますが、便利屋ではあいまいなまま進む場合もあるので気を付けましょう。
無許可営業をしている可能性がある
本来、ゴミ回収をして処理をする業者は、国や地方自治体から認可を受けて営業しなければなりません。多くのゴミ回収業者はしっかりと認可を受けて営業していますが、小さな便利屋などは無許可で営業している場合が多くあります。
無許可で営業している業者ほど、ゴミ回収後の体制がしっかりしていないため、不法投棄や不適正処理による地域・環境問題を起こすケースが後を絶ちません。とくにリサイクル家電など、無許可の業者へ依頼したばかりに後で高額請求を受ける場合があるので注意しましょう。
違法な業者に注意!ゴミ回収や片付けに必要な資格をもった便利屋を選ぶ
では、どのような資格をもっている業者へ依頼すればよいのか、以下を確認していきましょう。
古物商許可証
古物商許可証は、ゴミの買い取りなどをする場合に必要な許可証。まだ使えそうな家電や家具、遺品の絵画など、価値のあるものは捨ててしまってはもったいありません。少しでもお金に換えて費用を浮かすためには、買取資格をもった業者に依頼する方が良いでしょう。
古物商許可をもたずに買取営業をしている業者は違法なので、依頼してはいけません。ゴミ回収に必須な許可証ではありませんが、買い取りまで検討している方は確認しましょう。
遺品整理士
遺品整理士とは、故人の遺品に対する”供養”の認識を持ち、廃棄物やリサイクルに関する法令規則を学んだ専門士のこと。とくに高齢者や高齢のご親族がいる方には、業者がもっていると安心できる資格のひとつです。
ゴミ回収において必須な資格ではありませんが、遺品整理について学んだ専門士が丁寧に作業してくれるので安心です。廃棄やリサイクルの実務に関する知識ももっているので、遺品を適切に処理します。
不用品回収業者と便利屋の違い
不用品回収業者と便利屋には、どのような違いがあるのでしょうか。
最も大きな違いは不用品回収業者の場合、不用品回収を専門としてメイン業務として請け負っているという点です。一方、便利屋では不用品回収だけでなく、引っ越し荷物の運搬や処分、清掃や雑用など幅広いサービスに対応しています。
また不用品回収業者は個人事業主ではなく、株式会社など企業として運営していることも多いのも特徴です。場合によっては複数の事業所や、回収した品をリユースするための専用倉庫を構えていることもあります。不用品回収を専門としている業者の場合、それにかかわるスタッフの人数や所有しているトラックの大きさ、台数などもある程度充実しているケースも多いです。
便利屋の場合、拠点事務所などを構えていることもありますが、そこまで事業所の規模は大きくない場合もあります。マンションの一室に事務所を借りて、車両などは別の場所で保管しているという事業者も珍しくはありません。
資格や専門知識の面でも、それぞれに違いがあります。不用品回収業者は、特定の法律に基づいて許可を取得し、適切な手続きを踏んで営業しています。そのため専門的な知識や必要な資格などを所有している比率も、不用品回収業者の方が高めの傾向にあります。
料金面でも異なる場合があります。たとえば不用品回収業者は回収した家具家電の大きさや量、トラックのサイズなどで料金が決まります。便利屋でも同様の料金体系をとっているところも多いですが、中には「1時間○○○円」など、時間や作業人数などで料金が決められる場合もあります。
以上のように、不用品回収業者と便利屋は、業務内容や許可・資格、料金、処分方法など、異なる点があります。適切なサービスを選ぶために、それぞれの業者の特徴を理解することが重要です。
特徴と違い | 便利屋 | 不用品回収業者 |
---|---|---|
対応サービス | 不用品回収以外にも 草むしりなど幅広く対応 |
不用品回収や片付け、 ハウスクリーニングなど限定的 |
事業規模 | 個人事業などが中心、 比較的規模が小さめ |
個人事業から企業まで 倉庫などを構えていることも |
トラック | バンや軽トラなどが中心 またはレンタルで対応 |
軽トラから1.5トン、2トン、 4トンなど自社所有の場合も |
スタッフ | 社員による対応のほか繁忙期は アルバイトなどを利用することも |
研修を受けた自社社員で すべて対応するケースが多い |
資格所有 | 古物商など | 遺品整理士や古物商 産業廃棄物収集運搬業など |
料金形態 | 定額プランのほか、 時間制や固定料金となることも |
回収品の種類や量に応じる、 のせ放題の定額プランなど |
不用品回収業者に依頼した場合の料金相場
不用品回収業者では、トラックのせ放題プランなどの定額料金プランを用意していることも多いです。
不用品の量や大きさに応じて適切な料金で回収できる、不用品回収業者特有の料金プランです。これらのプランには不用品の回収に伴う仕分けや分別、運び出しなどの各種手数料が含まれていることも多く、非常にオトク感のあるプランとなっています。
回収する品目によって多少料金が異なることもありますが、おおよそ以下のような料金相場となっています。
車両 | 目安 | 費用相場 |
---|---|---|
軽トラック | 段ボール15箱程度 1K程度の間取り |
8,000円~15,000円 |
1.5tトラック | 段ボール箱25箱程度 1DK程度の間取り |
20,000円~30,000円 |
2tトラック(平) | 段ボール箱35箱程度 2DK程度の間取り |
35,000円~60,000円 |
2tトラック(バン) | 段ボール箱50箱程度 2DK~2LDKほどの間取り |
50,000円~90,000 |
4tトラック | 段ボール箱80箱程度以上 3DK以上、一軒家など |
80,000円~ |
不用品回収業者に依頼するメリット
不用品回収業者に不要なゴミの回収処分を依頼する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。不用品回収業者を利用するメリットや、依頼する方法を確認していきましょう。
専門スタッフが対応するので最短で最安にできる
不用品回収専門業者には、毎日ゴミ回収の仕事をこなしている経験豊富なスタッフが在籍しています。営業許可をとっている業者であれば、しっかりとした体制や仕組みづくりがされているので、無駄なく最短で作業が可能です。また不用品回収に関する作業を数多くこなしていることから、経験も豊富。安全かつスピーディーに運び出しや積み込みができる経験や知識が備わっています。
事前に残して欲しいものを相談すれば、あとは作業に立ち合わなくてもよい業者が多いので、時間を有効に使いたい方は積極的に利用しましょう。
無駄がないので安くなる
経験豊富な専門スタッフが無駄なく作業することで、余計な作業・人員を減らし、結果として料金を安くすることができます。不用品回収業者では不用品の大きさや量に応じた適切な大きさのトラックを所有しています。何度も往復せずにまとめて不用品を積み込むこともできるため、作業の負担も少なく時間の無駄も削減できます。人件費をかけずに作業ができる分、回収費用も安く見積もりができるのです。
不用品回収の専門業者では事前にしっかりと見積もりをだしてくれるところがほとんどなので、後で高額な請求をされる心配がありません。しっかりと許可をとって営業している業者に、安心して依頼しましょう。
適切な知識で対応してもらえて安心
不用品回収業者は不用品回収などを主な事業として運営しています。そのため安全に関する知識も豊富で、個人情報の保護に対する意識が高いところも多いです。企業として丁寧な接客の重要さをしっかりと認識しているところも多く、定期的に講習や研修会を実施しているところも少なくはありません。
安定したサービスを提供するため、下請けやアルバイト、派遣社員などは利用せず、100%自社社員で対応しているという不用品回収業者も多いです。このように適切な知識を持って対応してもらえることは質の高いサービスの提供にもつながり、作業時の安全や依頼時のトラブルを防ぐことにもつながります。
不用品回収業者に依頼するデメリット
不用品回収業者は、不用品回収に特化していて便利に利用できる一方、デメリットと感じてしまう点もいくつかあります。
複数のサービスが複合的に受けられるというわけではない
不用品回収業者はあくまでも、不用品回収をメインとした事業者です。付随的に片付けや遺品整理、ハウスクリーニングなどのサービスが受けられるところもありますが、便利屋ほど幅広いサービスを提供しているわけではありません。
害虫駆除や害獣駆除、リフォームや修理、電気の交換や家具の組み立て設置など、細かなサービスを合わせて依頼したいという場合には、不用品回収業者は不向きの場合があります。
柔軟性に欠ける場合がある
個人事業で行っている便利屋の場合、臨機応変に対応できる事業者が比較的多い傾向にあります。規模が大きくないからこそ、それぞれお客様の事情や悩みに応じて、柔軟性のある対応ができるという事業者もいるでしょう。
しかし事業規模の大きな不用品回収業者の場合、あらかじめ決められていること以外は対応できないと断られてしまうこともあるかもしれません。安全面の確保などの理由から会社の規約やルールにい沿って事業を行わなければいけないなど、小回りが利かず柔軟性に欠ける業者もあります。
もちろん事業者や個人によって対応が分かれる部分のため、必ずしもすべての不用品回収業者がそうだとは言い切れません。しかし事業規模が大きくなるほど融通が利かないケースが多くなる傾向にあるため、それがデメリットとして感じてしまう人もいるでしょう。
オトクで便利に安心してゴミ回収や片付けを依頼するには?
便利屋はゴミ回収や片付け以外にも、何でも依頼できるのがメリットですが、専門業者ではありません。ゴミ回収や片付けにおいては、必要な許可や資格を得た信頼できる専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者に依頼する場合、もっともおすすめなのは比較サイトや一括見積りサイトを利用することが大切です。サイトに登録する業者は、登録する際に営業許可をもっているかなど条件をクリアしていることが求められます。すでに安心を保証された業者のなかから依頼することができるのは大きなメリットです。
また数分程度の作業で一括して複数の業者から見積もりがくるため、最安の料金を比較することができます。安心できる業者に安く依頼したい方は、サイトを利用することをおすすめします。
比較サイト、一括見積りサイトを利用して、かしこくゴミ回収や片付けを依頼しましょう。
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またそれぞれの業者紹介では、実際に利用した方の声や口コミなども掲載されているため参考になります。
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処分したいゴミの種類や量、費用やサービスなどを比較して、ピッタリの不用品回収業者を見つけてくださいね。
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